フロンティアニュース

フロンティアニュース

2009年 春1号

皆様にはますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社では【二軸延伸ブロー】の技術をPET樹脂のみならず、PEN、PP、HDPE樹脂などにその応用範囲を拡大し各種ボトル、容器類から自動車部品、OA機器部品、文具、医薬容器などに成形技術そして機械技術を確立してきました。
ボトル成形におきましては7年前に国産技術では初めての完全ロータリー式二軸延伸ブロー成形機を上市、300本毎分までのPETボトル成形技術の確立などに加え、エコ・省エネ・環境対応として500mlで11gのPETボトル・ブローエアーをリサイクルして成形機の操作エアーとする技術・チタン触媒で製造されたPET樹脂の成形技術なども完成させ昨年のIPF展などで発表しております。
そこで、私どもフロンティアの手がけている機器や技術の情報をより多くの顧客の皆様に知って頂き、お互いの仕事に結びつければと考えフロンティアニュースを刊行することに致しました。今回はその初刊として幾つかのニュースをお届けいたします。

 

ポリプロピレン(PP)樹脂製容器成形のご紹介

PP樹脂は古くから多くの分野で採用されている汎用樹脂です。 ボトルとしては同類のHDPE製ダイレクトブロー品が多いのですが、PPは二軸延伸することにより透明度が抜群に良くなることが知られております。 またPET樹脂に比べて水分透過が少なく、湿気を嫌う用途にはPETボトルに代わって用いられるなど医薬品、トイレタリーなどに多くの実績を当社機は築いてきました。

応用例1

【 水分バリヤーと口部精度、高級感を出したPP製広口容器 】

弊社で開発しましたインモールドラベル機構を組み込んだFLB-4R型成形機と製品をご紹介いたします。
ロータリー式プリフォーム加熱機構とブロー成形部に回転機構を持つ4個取りで広口容器がブロー成形出来るユニークな二軸延伸ブロー成形機です。
ブロー型を2セット装着し、ブロー成形部とラベル装着部間を回転し、その両側で同時にブロー成形とラベル装着を行います。
加熱ゾーンから移送されて来ました4個のプリフォームはラベルが装着されたブロー金型でインモールドラベルブロー成形されます。
その間180度反対側のゾーンではブロー型にインモールド用のラベルを装着します。この動作をワンサイクル毎に行いますからラベル装着時間は加算された時間にならず、ブロー成形サイクル内で付加工程が行えます。
この技術並びに成形機は、弊社特許第4252044号として登録されており、ラベルばかりではなく把手装着や、2次加工をブロー型に施す事が出来ます。

写真1
写真1
市場化されているPP製ガム容器です。
IMLによるラベルは全周に巻かれており完全に密着していますので容器強度にも寄与しています。
ラベルに後ジワも発生しません。

写真2
写真2
FLB-4R型のブロー成形部。
左右に4セットの丸型ブローキャビティを有し、右側でラベル装着、左側でブロー成形を行います。180°回転と上下動を繰り返します。

応用例2

【 多品種容器成形用成形機及びホモポリマーPP成形 】

応用例1のFLB-4R型の姉妹機として6個取り並びに2個取りのFLB型機を当初から開発企画しておりました。一方、最近の食品業界では小ロット多品種製品がCS店を中心に展開しております。
そこで色々な容器成形に応用がきく2個取りのFLB-2型二軸延伸ブロー成形機を開発、上市しました。
本機はPET、PEN、HDPE、PP、PSなどの容器成形に威力を発揮するよう長いプリフォーム加熱ゾーンを有し、ネック外径80㎜までの広口容器も成形出来る構造となっております。
特にPP樹脂ではホモポリマーが使えます。
これまでPP樹脂製のボトルや容器は成形が比較的容易なコポリマーPPが主流でした。透明度はかなり良くなるのですが耐熱性が充分でないこと、材料コストが高いこと等がネックでした。
また食品容器では紫外線の透過を防止するため、むしろ不透明且つ耐熱性が欲しいとの要望がありました。
それを解決するにはホモポリマーPPが最適ですが、一方ブロー成形性は非常に難しく、これまで当社でもホモポリマーPPの複数キャビティでの生産技術確立までには至ることができませんでした。
今回プリフォームの形状、機械開発、二軸延伸ブロー成形技術の向上等、約1年間の長い開発期間を経てホモポリマーPPの容器生産確立までに至り、FLB-2型機として上市しました。
コストパフォーマンス及び耐熱性に優れたホモポリマーPPの使用が可能となったことにより製品に応じた材料の選択肢が増えました。

写真3
写真3
FLB-2型二軸延伸ブロー成形機。
正面からプリフォームが自動挿入され加熱、ブロー工程を経て写真右のコンベアから容器が排出されます。

超軽量PETボトルと新ネックフィニッシュのご紹介

環境に寄与する容器の開発は私どもフロンティアのあくなき挑戦です。
炭酸ガス削減は省エネと相まって重要なアイテムとなっており、故に当社では軽量ボトルへの取り組みを真剣に行っております。
その成果としまして、平成20年11月の千葉幕張でのIPF2008展では帝人化成殿が開発、市場化しました【チタン触媒によるPET樹脂】を業界に先駆けて成形実演を致しました。食に安全なPET樹脂のさらなる安全を期した材料です。
このPET樹脂で28㎜ネックフィニッシュ重量11.7gの超軽量500mlボトルを毎分120本の成形スピードで成形実演(BIO-F6HS型)を行い非常に高いご評価を頂きました。
一方、私どもは更なる重量軽減を求め、一昨年から米国でテストマーケット化されております新しいネックフィニッシュPCO1881(ショートハイト)につきましても、平成20年の年頭からいち早く金型試作を開始し、現在では何時でもプリフォーム金型のネックリング部材を製作できる体制を整えております。
例えば11.7gのボトルですとPCO1881ネックを採用しますと約1gの軽量化が可能で10.7gのボトル重量となります。
今後日本国内において市場投入されると思われる新ネック形状PCO1881のプリフォーム金型製作、また既存ネックリング型改造も含め、軽量化と共に当社にてお手伝いをさせて頂きます。

写真4
写真4
左のボトルがIPF2008で実演しました500ml、11.7gのチタン触媒PETボトルです。
ネックは現在市場で用いられておりますPCO28ネックフィニッシュです。
右は新ネックフィニッシュのPCO1881です。
ネック部で約4㎜短いショートハイトとなっております。